citypopショート小説 【助手席の温度🚙🌴】
窓を開けると、潮の匂いが忍び込んだ。
あの夜の彼の横顔を思い出しながら海辺に車を止めた
「また今度ね」――それが約束の無い彼の最後の言葉
カーブのたびカタリと鳴ったダッシュボードの指輪のケースを
キラキラと光る海へ放ったの
涙は出なかった。
振り返らないのが、二人で決めたルールだから
彼が決めたズルい決め事
爽やかな海の風は 彼の香りも連れていく
遠くまで来た自分がおかしくて笑ったの
あなたの記憶も波がさらって
想い出は砂に埋めていく
▶ この物語から生まれた1曲目の歌詞を読む → 【ミントのイヤリングが揺れて】
好きと言えない恋💔オリジナル歌詞6曲
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皆さんには『夏』にどんな思い出がありますか?
曲を聴きながら あの頃 思い出してみて下さいね✨
【ミントのイヤリングが揺れて】 歌詞
ミントの風がシャツの襟を揺らし
あゝ あなたの匂いを遠くへ運んでいくわ
恋のフィナーレ ヒロインは私
あまりにも簡単に終わったの
窓を全開にして夜風を浴びるハイウェイ
「髪が乱れるよ」とあなたが笑うミラー
気まぐれな優しさに寄りかかるたびに
傷つくことだけ上手に覚えていった
背伸びしたドレスのファスナーを下ろして
本当の私に戻るために脱ぎ棄てて
「これでおしまいね」と心のなかで呟く
未練のひとひらすら残さないように
カーステレオの音がふと途切れた隙間
アスファルトを滑るタイヤの音が響く
振り返らないことが私たちのルールだから
前だけを見つめてシートを降りるの
ミントの風がシャツの襟を揺らし
あゝ あなたの匂いを遠くへ運んでいくわ
割り切った関係のフィナーレにふさわしい
あまりにも眩しくて苦しい夜明け
さよなら、私のお伽話
エンディングは見たくない
【カクテルのルージュ】 歌詞
ルージュの色を重ねる鏡の向こう
あなたの隣はもう私の場所じゃない
街のネオンがグラスの氷に揺れて
切ない余韻だけカウンターに残していく
好きの言葉あなたからは何もなくて
「まだ帰りたくないね」とおどけてみせる
あなたの肩越しから見上げる夜空は
いつだって少しだけ遠くに見えたから
背伸びをして手に入れたガラスの靴も
夜明けの足音には勝てないと知っている
私は平気だなんて言わせないでよ
それさえ響かない振り向かない
キーを回す音が静けさに響き渡る
見慣れたエントランスに車が止まる
また電話するの一言が
今夜はさようならに聞こえたの
あゝ ルージュの色を重ねる鏡の向こう
あなたの隣にもう私は映らない
街のネオンがグラスの氷に揺れて
切ない余韻だけをバックミラーに残していく
バイバイ、私の甘い嘘のネオン街(がい)
テレフォンナンバーも忘れるわ
あゝルージュの色を重ねる鏡の向こう
あなたの隣はもう私の場所じゃない
街のネオンがグラスの氷に揺れて
切ない余韻だけカウンターに残していく
【ミッドナイトコーストライン】 歌詞
{あゝ 潮風がサイドミラーを揺らしていく
スピードを緩めないで 最後の夜だから
あなたの横顔に映るテールランプの赤が
胸の奥を締め付けて溶けていく
真夜中のベイエリア 砂浜の駐車場
トランクに放り投げたお揃いのスニーカー
「似合わない場所だね」とからかう声が
少しだけ遠く聞こえて視線を逸らすの
背伸びして合わせたペダルを踏み込むたび
背中合わせの距離が痛いほど分かるのに
「もう少しだけこのままでいて」なんて
飲み込んだ言葉は波音にかき消された
助手席のガラス越しに流れる街の灯り
あなたが右手で触れた冷えた指先
「また今度ね」のセリフが合図のように
二人を分かつ朝の気配を連れてくる
あゝ 潮風がサイドミラーを揺らしていく
スピードを緩めないで 最後の夜だから
あなたの横顔に映るテールランプの赤が
胸の奥を締め付けて溶けていく
さよなら、私たちのイケナイ・ドライブ
一番眩しかった、星のない夏の日々よ
【トワイライトシグナル】 歌詞
トワイライトが空を染めるその前に
あなたの腕からそっとすり抜けていく
交差点のシグナルが青に変わる瞬間
この恋のエンジンを切ると決めたの
ビル群の谷間を縫うように飛ばすクーペ
カーステレオからはお気に入りのメロディ
眠いのかい?と差し出される缶コーヒー
その温もりに甘えたい夜はもう来ない
背伸びした世界で覚えた大人の駆け引きも
あなたの前ではただの強がりだったと気づく
触れ合う肩の温度が冷めていく前に
自分からこの場所を降りなくては
高速のフェンスの向こうに見える朝日が
夜の帳を少しずつ剥ぎ取っていくわ
じゃあねと微笑んだ私のリップの色は
昨日よりも少しだけ大人に見えるはず
あゝ トワイライトが空を染めるその前に
あなたの腕からそっとすり抜けていく
交差点のシグナルが青に変わる瞬間
この恋のエンジンを切ると決めたの
さよなら、私の短いナイトフライト
一番眩しかった、ほろ苦い幻よ
【恋の終わりにナイトドライブ】 歌詞
ベルベットの闇が山道を包み込み
急なカーブを曲がるたび心が傾くあゝ
あなたの腕に抱かれた幻よ
ハンドルを切る手で涙を拭ってほしい
都会のざわめきを置き去りにして
エンジン音が静かに夜を切り裂いていく
「無理して笑わなくていいのに」と呟やいたの
その優しさが一番残酷だと知っているから
背伸びをしてまとった大人の仮面も
この曲がりくねった二人に必要なくて
いつか本当の恋に落ちたその時に
この夜のこと笑いあえるのかな
ヘッドライトが照らし出す星空の先
もうすぐ二人の夜が終わる場所が見える
ポケットの中で握りしめた指輪を
ダッシュボードの上に置いた
あゝ ベルベットの闇が山道を包み込み
急なカーブを曲がるたび心が傾く
あなたの腕にもう一度抱き寄せて
もう乗らないこの助手席に
恋心を置いていくの
【サテンブルーの地平線】 歌詞
サテンのドレスの裾が風に舞う
午前二時のインターチェンジを曲がれば
あなたの知らない自由が待っているはずよ
涙ひとつこぼさないドライな私で
ハンドルの上で弾む軽快なリズム
ナビの画面はもう目的地を失っている
どこまで行くの?と尋ねる私の声に
お前の好きな方へと笑う横顔
大人のふりをして選んだハイヒールも
こんな夜にはただ足元を締め付けるだけ
いつか終わるゲームだと知っていたのに
アクセルを踏み込む足がなぜか震える
街灯の光が次々と背後へ流れて
二人の影を遠くへ置いていく
ここで降ろしてと告げた私の決意を
あなたは何も言わずに受け止めるのね
あゝ サテンのドレスの裾が風に舞う
午前二時のインターチェンジを曲がれば
あなたの知らない自由が待っているはずよ
涙ひとつこぼさないドライな私で
バイバイ、背伸びした私はシンデレラ
一番愛おしかった大人への靴はもういらないの
あゝ サテンのドレスの裾が風に舞う
午前二時のインターチェンジを曲がれば
あなたの知らない自由が待っているはずよ
涙ひとつこぼさないドライな私で
バイバイ、背伸びした私はシンデレラ
一番愛おしかった大人への靴はもういらないの
Spotifyでもう一度聴く
NEMUKO MUSICについて
今回のショートストーリーとオリジナル歌詞、いかがでしたか?
ぎゅっと苦しくなるような切なさを閉じ込めるように毎回心を込めて作詞作曲しています🥂
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