citypopショート小説 【偽りのシルエット】
鏡に映るシルエットをもう一度だけ見つめ、冷えきった指先で深紅の口紅をなぞる。
まだ少し足元が心もとない細いヒールを鳴らし、きらびやかな街へと足を踏み入れた。
ここでは誰もが偽りの名前と笑顔をまとい、夜の熱気の中に溶け込んでいる。
私もまた、その甘い仮面をかぶった一人だった。
「いつも綺麗だね」
通り過ぎていくありふれたお世辞に、慣れ切った手つきでかわいらしくグラスを傾けて応える。
本当の自分なんてどこにも必要とされないこの空間で、誰かと深く分かり合うことなど求めていなかった。
ただ、刹那のきらめきを消費していくだけの夜。
そう思っていたはずなのに。
あなたの姿を見つけた瞬間から、胸の奥で静かに保っていたはずの壁が音を立てて崩れていく。
もっといい女してなくちゃ・・この横に並ぶ資格すらない。
年相応のあどけなさを必死に隠し、背伸びをした言葉や仕草であなたと向き合う。
子供のままでぶつかれたなら、こんなにも苦しくならずに済んだだろうか。
お互いの素性を深く知ってはならないという暗黙のルールを盾にしながら、本当はあなたのすべてを独占したいと願っている。
視線がふと絡み合うだけで、心臓の音を周囲の音楽にかき消されてしまう。
叶わないと分かっているからこそ、この不確かな関係にしがみついてしまうのかもしれない。
夜が白み、魔法が解ける時間がやってくれば、すべてが幻のように消え去ってしまうと知りながら。
胸を締め付けるこの切なさが愛おしくて、
私は今日も泣き顔を隠して微笑み あなたへとグラスを差し出すの
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Japanese Citypop Vol. 4 オリジナル歌詞5曲
貴方の記憶に残る恋はどんな恋ですか?
【背伸びしてルージュ】 歌詞
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大人びた口紅にも
なれないハイヒールも
今夜だけは似合っている気がしていた
背伸びして笑ってみせて
あなたの方から
子供みたいな本音は
ポケットにしまっておく
グラスの持ち方さえ
教わった通りな仕草
本当の
私よりずっと
綺麗に見えるでしょう
Grown up lies just for tonight
少しだけ
背伸びさせて
知らない
ふりが上手にできたら
あなたのそばに
いられる気がした
子供じゃないと証明したくて
似合わないドレスもきてみたの
もう少しだけ
このままの私で
いさせて
大人の愛は複雑すぎて
うわべだけの言葉にも
笑ってみる
本当は怖い癖に
平気なふりだけ
上手になった
鏡の中の私は誰
知らない誰かを演じているだけ
こんな私 それでも大人で
いさせて
Grown up lies don’t let it show
それでも
隣にいたいから
背伸びの
先に何があっても
今だけは
このままがいい
子供のままじゃ愛されないなら
大人のふりでも構わない
気づかれる前に
このままの私を
見ていて
【きっと・・たぶん】 歌詞
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名前も知らない誰かに 微笑みかける仕事終わり
グラスを傾けながら 適当な相槌を打つ
本当の気持ちなんて 誰にも見せる必要ない
そういう夜の顔も もう板についてきた
「今夜も綺麗だね」なんて 聞き飽きたセリフだけど
少しだけ嬉しくなる 自分が単純で笑える
Just another night, playing my part
本気じゃないのは お互い様
なんとなく笑って なんとなく飲んで
なんとなく夜が 更けていくだけ
恋じゃなくても いいじゃない
それなりに楽しい今夜だから
Don’t ask me why 聞かないでよ
こういう夜も 悪くないの
閉店間際のグラスの氷 溶けきる前に席を立つ
今夜の顔を洗い流せば また明日のわたしに戻る
本当の恋を したことある?
ふと聞かれて 言葉に詰まった
Just another night, but something’s changed
本気になったら 困るのはわたし
なんとなくじゃ 済まされないくらい
気づけばあなたを 探してる
恋じゃないなんて 言い訳だった
それなりの夜が 特別になる
Don’t ask me why 自分でもまだ
うまく言葉に できないから
【一杯だけのロマンス】 歌詞
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指先で麗しの君
夜景に溶けてゆく
グラスの中の氷も
もう溶けきってしまった
誰かを待ってるわけじゃない
ただ眺めているだけ
琥珀色に染まる街
私と同じ色になるの
看板の灯りが
古びた言葉を読み上げるように
点滅するたび 思い出す
誰かの声 振り返らなくていい
前だけ見ていたいから
Smoke and city lights fading slow
このケダるさごと抱きしめて
誰にも言えない秘密があるなら
よかぜに全部とかしてしまおう
ひとりでいるのも悪くはないの
プラスいっぱいだけのロマンス
夜の火が消えるまで
まだここにいさせて
遠くのネオンが霞んで蜃気楼みたいに揺れる
花柄のドレスの襟も
少しだけ緩めてみる
誰かが私を見ている
そんな気配も愛おしい
今夜だけは都合の良い
憂いを演じていたい
本当は寂しいくせに
すました顔でグラスを傾ける
街の音が遠くなる
煙が全部連れ去ってくれたら
Smoke and city lights don’t fade soon
この時間だけは誰にも渡せない
言葉にできない想いがあるなら
夜霧の中に溶かしてしまおう
ひとりの夜も悪くはないの
プラス一杯だけのロマンス
告白の空が白むまで
まだここにいさせて
指先で麗しの君
夜景に溶けてゆく
それでも私だけは
まだここにいる
【叶わぬ恋】 歌詞
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届かない場所にいる人を 見つめているだけの夜
名前を呼ぶことさえ できずに笑ってしまう
どんなに近づいても 越えられない一線がある
それでもいいと思ってた 今夜までは
振り向いてくれるだけで 十分だったはずなのに
欲張りになってく心を 誰か止めて
This love was never meant to be
それでも消せない この気持ち
届かないなら そのままでもいい
遠くから見てるだけでいいから
街の灯りが 全部滲んでも
あなたのことだけは 見失わない
Someday, somehow 叶わなくても
今この瞬間だけ 想わせて
すれ違う影も 重ならないまま
それでもわたしは あなたを探してる
叶わないと知っていても やめられない恋がある
どうしてこんなに 苦しいくらい
好きになってしまったんだろう
This love was never meant to be
それでも消えない この気持ち
叶わない恋も 恋には違いない
胸を張って そう言えるように
涙も全部 夜に溶かして
明日はまた 何もないふりをする
Someday, somehow きっといつか
この想いも Someday, somehow
きっといつかこの想いも
光に変わる
【雨上がりのdress】 歌詞
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黒塗りの車にうもれて 振り向いたその一瞬
片側のドレスの胸元を 夜風が少しだけ揺らす
濡れたアスファルトに滲む 赤いテールランプの列
何か言いたげな瞳が 私を引き止めている
高層ビルの灯りが遠くで 瞬いているだけ
雨上がりの匂いの中 時間だけが取り残されて
すれ違う人波の中で あなただけが止まって見える
Stay right there don’t look away
このまま少しだけ timeを止めて
濡れた前髪も その指輪も 全部覚えておきたいから
テールランプが滲んで消えても あなたの瞳だけは焼き付いてる
振り向いたまま待っていて
今 このフィルムの中で
ネオン看板半分だけに沈んで 夜の街が水面みたいに揺れる
言葉はいらない この距離のままで 車のドアに寄りかかっていて
教えて その視線の先に 何を見つけているの
私にはまだわからない
Stay right there for a rev this way
世界中の光が消えても
片側のドレスも 濡れた黒髪も このまままぶたに焼き付けてく
テールランプが何度も沈んでも あなたを見失わないでいたい
振り向いたまま待っていて
このフィルムが終わるまで
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NEMUKO MUSICについて
今回のショートストーリーとオリジナル歌詞、いかがでしたか?
ぎゅっと苦しくなるような切なさを閉じ込めるように毎回心を込めて作詞作曲しています🥂
応援よろしくお願いします(´▽`*)
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