【夜に聴きたいシティポップ】昭和メモリーズ🌃AM0:00のPlaylist【1980年昭和バブル】💄citypop

シティポップ
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Japanese Citypop Vol. 1 by NEMUKO MUSIC
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citypopショート小説 【真夜中のエアメール】

カウンターの端、いつもの席。

「ジントニックを」と言いかけて、私は一度言葉を飲み込んだ。
あの人が最後に頼んでいたのが、この一杯だったから。

運ばれてきたグラスを口に運ぶ。ライムの苦みが、喉の奥でじわりと痛んだ。

彼はあのバーで、確かに別の誰かの名前を呼んだ。
すぐに「ごめん、間違えた」と笑ったけれど、その声が優しかったぶん、余計に刺さった。
そんな私に残された言葉はたった一言

「また今度ね」そう言ってすぐに私は逃げるようにお店を出たの

今度なんて来ないことくらい、私にもわかっていた
これは誰かの名前を呼ぶあなたに最後のプレゼント

だからその言葉を栞にして、ふたりの物語のページを閉じた

指先でグラスの縁をなぞる。ルージュが少し歪んでいるのに気づいて、私はバッグから鏡を取り出し、そっと隠すように塗り直した。

あの日から3か月 彼が入れた何度かの留守電も聞かずに私は今日もお店に立っていた

ヒールを組み替える。泣かない。今夜もここで、ちゃんと笑ってみせる。

手放した愛は痛すぎて、お酒の世界にはちょうど良かったの

何人かの客を見送った後、バーテンダーがグラスの横に何かを置いた

淡い水色の封筒。赤と青の縁取りが入った、エアメール

「あちらのお客さまから、お預かりしました」

顔を上げると、入口のドアの前に、見覚えのある背中が立っていた。

肩で息をして、少し濡れた髪のまま、彼がこちらを見ている。

震える手で封を開けると、便箋には見慣れた不器用な文字が並んでいた。

最後に会った次の日から僕は転勤で海外に行かなきゃいけなくて。
君についてきてほしい。そう言いたくてバーに君を呼んだんだ
でも君は帰ってしまった
違う名前を呼んだからだよね?
あの名前。あの日の君のことを呼ぼうとして、緊張して噛んでしまったんだ・・
君の怒り顔に自惚れて仕事に打ち込みました
すぐにでも君が来られるように
今夜は噛まないから話を聞いてほしい

読み終わる前に、視界がにじんだ。

「……ばか」

ようやく出た声は、自分でも驚くほど小さかった。

彼がはにかんだ顔でゆっくり歩いてくる。
隣の席に腰を下ろして、バーテンダーに告げた。

「同じものを、ふたつ」

運ばれてきたジントニックに、ふたりでグラスを合わせる。カチン、と氷が鳴った。

「苦いね」と彼が言う。

「うん」と私は頷いて、少しだけ笑った。「でも、さっきよりは甘い」

窓の外では、都会の夜風がネオンを揺らしていた。

夜空の星屑になって消えるはずだった想いは、ちゃんと彼に届いていた

【夜に聴きたいシティポップ】昭和メモリーズ AM0:00 Playlist|オリジナル歌詞5曲

心がぎゅっと懐かしくなるような歌詞を読みながら
ぜひ聞いてください

恋を注いで

ジントニックの苦さが 喉の奥で痛むのは
あなたが別の誰かの 名前を呼んだから
「また今度ね」のセリフを 栞にして
歪んだルージュを隠す夜

都会の夜風が心をさらっていくように
この恋もいつか想い出に変わるのかな

ネオン街の片隅で今日も強がるハイヒール
空っぽのグラスに 最後の恋を注ぐの
宛先のない想いを 綴ったエアメールは
夜空の星屑になって 消えていくだけ

強がりは いつだって私の最高のメイクアップ
だから泣いたりしない、今夜もここで


ネオン街の片隅で今日も強気なルージュ
空っぽのグラスに 最後の恋を注ぐの
宛先のない想いを 綴ったエアメールは
夜空の星屑になって 消えていくだけ


真夜中のエアメール…

ベルベットの溜息

街のざわめきを 背中に背負うカウンター
あなたの隣だけ 時間がスローモーション
「苦労してるんだね」って頭を撫でる指
その優しさが何よりの毒だと知っているのに

黒のミニドレスを纏ったシンデレラは
六本木のざわめきに 息をひそめるの

叶わないと分かっているから愛おしい
刹那に煌めく シティ・ライツの魔法よ
ベルベットの溜息が 窓ガラスに滲む頃
私はただの夜の住人に戻っていくの

時計の針を止めてしまえたら
このままずっと あなたの腕の中なのに

叶わないと分かっているから愛おしい
刹那に煌めく シティ・ライツの魔法よ
ベルベットの溜息が 窓ガラスに滲む頃
私はただの夜の住人に戻っていくの

Ah… シティ・ライツの魔法

シャンパンラバーズ

ヒールを鳴らして 抜け出したビルの隙間
湿った夜風が 頬を冷たく撫でる
「また来るよ」その一言だけで生きられる
昼の顔を知らない あなたの秘密になりたい

カウンターの端で見つめるだけの恋なんて
炭酸の泡みたいに 消えてしまうのかな

真夏の夜空に溶けていく わたしの微熱
届きそうで届かない 遠い星屑のようね
シャンパン・グラスの向こうで 微笑む横顔に
背伸びした恋心は どこへ向かうのだろう

アスファルトに残る 夏木立の影
あなたの背中を追いかけて 息が切れる

真夏の夜空に溶けていく わたしの微熱
届きそうで届かない 遠い星屑のようね
シャンパン・グラスの向こうで 微笑む横顔に
背伸びした恋心は どこへ向かうのだろう

夏が遠ざかる

ネオンブルーの片思い

消えかけたネオンブルー 看板の裏側で
あなたはただの「優しい常連(ひと)」
香水を変えても 気づかないフリ上手ね
終電を逃した言い訳は 嘘じゃないのよ

ルームキーをポケットに隠したまま
琥珀色のグラス 揺らす深夜二時
届かない距離こそが 最高のドレスコード

ガラスの靴のままで 終点のない恋を歌う
あなたのいない朝なんて 想像もできないのに
街のざわめきに紛れて 消えていく吐息のメロディ
夜の匂いに抱かれて 私は今日も強がるの

昼の顔なんて 知りたくないよ
このカウンターの端が 私の特等席

ガラスの靴のままで 終点のない恋を歌う
あなたのいない朝なんて 想像もできないのに
街のざわめきに紛れて 消えていく吐息のメロディ
夜の匂いに抱かれて 私は今日も強がるの

Ah… 届かないメロディ

深夜だけの恋人

「お疲れ様」の合図で始まる私たちの夜
派手なメイクで涙を隠すのよ
大人のあなたを追いかけて背伸びした
助手席の匂いは 誰か他の香水の残り香

煙草の煙に巻かれて 誤魔化すセツナサ
どんなに指先が触れても 恋人にはなれない

午前三時のエアポートに消える幻よ
どうか朝が来ても 夢の続きを見させて
モノクロームの空間で あなたの隣だけが
唯一の居場所なんて 笑えないお伽話ね

冷めたジントニックを一気に飲み干して
強がる唇を 自分で噛み締めた

午前三時のエアポートに消える幻よ
どうか朝が来ても 夢の続きを見させて
愛のない あなたの隣だけが
唯一の居場所なんて 笑えないお伽話ね

さようならマイ・スウィート・ナイト
恋を抱きしめて

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